皆さん、こんにちは。昭和世代の正直不動産コンシェルジュこと早稻田愛輝です。 今回は、「先輩、政経学部は昭和の時代もすごかったのですか? その1」の続編として、後輩Nクンからの表題にある質問に、思い出したり確認した内容を回答してまいります。
まずは、昭和の政経学部がすごかったものとして、①入試合格難易度、を調べた結果から報告いたします。愛輝の過去の記憶を呼び起こすと、早稻田政経学部の入試難易度については、入試前に何度も繰り返した、いわゆる赤本(教学社「大学入試シリーズ」)の学部紹介記事のなかで、「私学最難関」との記載があったのでは?と思い出しました。何度も繰り返しただけに、印象に残っていたわけです。
この記憶に誤りがなかったのか、過去の赤本を取り寄せてみたところ、1985年版(昭和60年版)の現物を確認することができました。過去の記憶に誤りはないのか、いざ開いてみると、12ページに、紛う方なく、「わが国私学の最難関」の記載がさりげなく載っていました。
当時は、その紹介内容を額面通りに受け取っていたのですが、今思うに、教学社編集部さんは、何を根拠に「わが国私学の最難関」と政経学部を持ち上げてくれたのか、気になるところであります。
さすがに、今からその根拠を尋ねるのは無理があるので、昭和50年代後半から60年頃の、政経学部の難易度を数値的に把握できる資料がないものか、探してみました。
ありがたいことに、何とちょうど40年前、昭和57年度(1982年)の進研模試の難易ランキング表を紹介してくれているサイト「受験掲示板 100点 BBS」がありましたので、リンクを貼らせていただきます。当時は、代々木ゼミナール、駿台、河合塾などが受験指導機関の大手として認識されていましたが、各指導機関の難易度ランキング資料も、内容的には、進研模試のそれと似たような傾向だったかと思います。
ファイルページ[QbaQg_265_0-1] – 九州大学掲示板 (100ten.info)
この「57年度入試 大学学部難易ランキング表 進研模試 進研ゼミ」の文系より、政治経済、法、経済、商系の学部について、私立文系のトップ5を抜粋してみました。大学学部によって入試科目構成が異なるので、一概には比較できませんが、難易度の傾向としては、参考になるものと思われます。これを見る限り、政経学部の赤本にある「わが国私学の最難関」との紹介も、誇大表現ではなさそうです。
75:早稻田政経
73:早稻田法
72:慶應経済 上智法
71:慶應商 中央法
(→「先輩、政経学部は昭和の時代もすごかったのですか? その3」に続きます)